お知らせ
飛龍への道程
弊社は、今年の1月で創業から42年が過ぎました。
正直なところ、紆余曲折の中で支えてくれる社員と共に「倒産もしないでここまで来た」という気持ちと、
「42年も経って、まだこのレベルか」という想いの両方があります。
ただ、「早く咲く花は早く散る」と言われるように、成長スピードが早いか遅いかよりも、
成長レベルがどの段階にあるかを自覚することが大事です。
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世界で最も古い書物の一つといわれる中国の「易経」は、世間万物の変化の法則を説き、
古代中国の哲学と宇宙観の集大成の古書と言われています。
それによると「龍」は、下記の成長段階があると記されています。
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第一段階・・⇒「潜龍」 地に潜み隠れた状態の龍。
(志を描き、実現するために力を蓄えるという段階)
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第二段階・・⇒「見龍」 人を見て学ぶ龍。
(目標や師となる人物を見つけ、基本を習得する段階)
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第三段階・・⇒「乾惕」 目標を持って日々コツコツ努力する龍
(自分の頭で考えて創意工夫し、独自の技を生み出す段階)
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第四段階・・⇒「躍龍」 跳躍のタイミングを計る龍。
(実力を温存維持し、時が来るのを待つ準備段階)
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第五段階・・⇒「飛龍」 大空を飛躍する龍。
(目標としてきた志を達成し、隆盛を極める段階)
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第六段階・・⇒「亢龍」 傲り高ぶりのために失速し、落下する龍。
(成熟に達し、傲慢から衰退していく段階)
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人も企業も、はじめは「潜龍」から始まるということです。最初は、水や大地の奥深くに潜んでいる龍です。
この段階では、力もなく、人脈もないし、ツキもない、評価もされない、そんな時代です・・
まさに弊社創業の3~4年はその通りでした。
そのときに決して焦った行動をとってはならない、
「自分(会社)は何をしていくのか!」「何を目指していくのか!」など
志(目標)を大きく明確に心に刻むことが重要です。
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なぜか?・・志は、環境に流されるものであり、変化してしまうものだからです。
そして「潜龍」の時には、ラッキー話などは来ません。
そのチャンスが来たときに直ぐに行動ができるよう、
準備する時期が「潜龍」だというこの教えは、すごく納得感がありました。
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現在の弊社はどの段階なのか?を顧みると、今だに第三段階あたりを右往左往している想いです。
注意喚起すべきは、やっと第三段階にたどり着いたにもかかわず、
第五段階「飛竜」と勘違いし謙虚さを失うことです。
そうすると一足飛びに、落下する第六段階の「亢龍」になってしまうから一大事です。
会長職として見守り、しっかりと伝えて行きたいと思います。
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あなたの会社、又はあなた自身は、「どの段階の龍か」正確に客観視できているでしょうか?