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無料の経済学

会長のたわごと

新型コロナ感染者数が減りません・・それどころか第7波に入り記録更新です。

経済的な打撃も大きく、一部の大手や業種を除き売上の低迷が問題になっています。

今回のような新型コロナ禍という特異なケースは別として、

今までも景気低迷の要素は何度もありました。

その時に「不況だ」「景気が悪い」「社会全体が落ち込んでいる」と

泣き言や愚痴を並べ立てても、何も解決しません。

そんなことに神経を使う暇があれば、

「お客様が喜んでくれる」新たなサービスや商品開発に工夫を傾けるべきだと思います。

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初めての病院に、高齢の母を4回目ワクチン接種に連れて行きました。

4回目接種後に発熱と腕の痛みで寝られなかった自分の経験から、

帰りの薬局で母のために解熱剤を買う積りでした。

ところが、その病院の受付には、

「ご希望の方に、接種後の発熱と痛みを押さえる薬を100円でお譲りします」と表示がありました。

その時、待合室にいた他の患者さんのひそひそ話が聞こえました。

「100円は安いね・・でも、どうせならタダにしてくれたらいいのにね」と・・。

私は「患者心理をついた商売上手な病院」という印象を強く受けました。

1日分の3粒セットですが、万一、1日で熱がおさまらない場合は、

新たに薬を100円で買うことができます。

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これが、もしタダなら何度も請求しにくいと感じる人も多いでしょう。

それに、3粒単位で解熱薬を販売している薬局はどこにもありません。

「良心的な病院」というイメージは次の診療に繋がり、多くの患者さんを惹きつけます。

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弊社では、長年実施してきた賃貸管理物件のご入居者に対する「お困りごと解決サービス」の業務を、

2年前から高齢者など一般家庭向けにも広げました。

その広告用チラシには「電球交換100円」「建具調整100円~」と表記しています。

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表記している以上、本当に電球交換作業を一個100円で実施します。

もちろん、これでは商売として採算が合うわけありません。

しかし100円で作業を完了した後、お客様から新たな作業や工事を依頼され、

それが大型の改修工事やリフォームに結び付くことが多いのです。

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もし広告用チラシに「電球交換無料」「建具調整無料~」と表記したらどうでしょうか?

大多数の人は「うう~ん?無料?」「あとで法外な請求されるかも?」

「うさんくさいな!」などと警戒されてしまうでしょう!

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ただ、「フリーミアム」や「フリートライアル」など無料を営業フックにする手法も数多く存在します。

人事担当者が社員採用サイトから「無料掲載」の熱心な勧誘を受け、

「無料」ゆえに軽い気持ちで申し込みました。

無料のみを強調されたため、

申し込み数日後に自動的に有料契約に移行する仕組みを、理解していませんでした。

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後日、応募者皆無で数十万円の請求書・・担当が驚いた時は後の祭りでした。

実証経済学の原則に従えば、「オールフリー」はありえません!

昔の人は「タダ」とは何か?という体験知を、下記のように伝えています。

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”タダより高いものはない”
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