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原点思考と未来志向

会長のたわごと

弊社は今年で創業40年の節目です。

『会社が創業40年目になったらしい?』と言うクールな社員感覚と、

『希望と不安で押しつぶされそうになりながら、

「0年」からスタートしてやっと40回目の年度を迎えることが出来た!』という創業者感覚

・・その温度差ゆえに今を冷静に観る事ができます。

40年という節目も瞬間的な通過点に過ぎません。

皆が過去の歴史や成功体験に囚われることは、原点思考を意味します。

重要なことは、40年の歴史で得たものを未来に向けて、

「現在進行形の会社運営にどう生かすか?」

「会社の将来を託す若い社員にどう伝えていくか?」という「未来志向」です。

ずいぶん昔になりますが、小学生の甥に「社長って、どんな仕事をするの?」と聞かれたことがあります。

当事は創業間もない頃でしたので、営業も総務も経理も掃除もすべて私自身がやっていました。

それを正直に話しても理解できないだろうと思い、次のように話しました。

「船員やお客様を乗せた船が、岩に衝突したり、嵐で沈まないように会社の舵をにぎる仕事だよ」と。

「ふぅ~ん、会社の船長さんか」と、妙に納得していました。

最近になってある会合で、就活中の学生から

「社長と従業員の心構えは、どこに違いがあるのか?教えて欲しい」と言われました。

この大学生には、上記のような説明では納得するはずもなく、

「40年間の社長経験から言えるのは・・」と前置きし、次の話をしました。

「社長は“真剣”で戦っている・・いろいろな局面で決断を迫られる。その決断が会社の生死を別けることがある」

「管理職は“木刀”で戦っている・・一度失敗してもトップが責任をとり、そこから学ぶことができる」

「社員は“竹刀”で戦っている・・しかも防具を着けて!・・何度失敗しても挑戦できる。トライアンドエラーこそ従業員としての心構えだ」と。

その話をずっと隣で聞いていた気の置けない友人が、冗談ぽく「大河ドラマの見すぎじゃないの?」

「それなら会長である俺の武器は何か?教えて欲しい」と口を挟んできました。

私も負けずに「う~ん・・会長は前線を退きながらも、槍を用意している・・情勢不利とみたらピンポイントで槍を突き、後方から支援する」と。

すると、さらにニヤニヤしながら「なるほど槍か!・・でも俺のは“竹やり”だからダメだわ~」と茶化してきました。

私も「それは、竹やりではなく”投げやり”!・・・会長失格~!」と、止めを刺しました。

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