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本物を測る道具

会長のたわごと


私も平均的アマチュアゴルファーの一人ですが、年齢と共にショットの飛距離が落ちてきました。そこで飛距離の出るドライバーを選んで買うことにしました。
以前は、著名人を使ったCMやブランド名、価格、対象メーカーの過去の利用体験といったものと照らし合わせてクラブを選んでいました。

しかし、最近は選択方法が少し変わってきました。
フェイスブックやツイッターなど、SNSで他人の使用体験談や意見を参考にすることができます。またレビュー(口コミ)サイトで専門家による試打比較など、客観的な評価を確認します。

今や消費者の間では、色々な商品やサービスを選ぶ際の意思決定の仕方に、根本的な変化が起きてます。
今までは、CMでよく見るブランド名や、隣の商品と比較して見栄えが良いとか、値段が安いとかという理由で、一つの商品を選んでいました。
ところが、今ではレビューサイトやSNSで友人知人のお勧めや、専門家のアドバイスなど、確実に信頼できる情報を参考にして、選択するようになりました。

その意味では、企業側のマーケット戦略の手法が一変しようとしています。
明らかに、有名人を起用したマスメディアCM効果は薄れてきました。
高いギャラを払って有名人の露出度が多いCMをする理由は、いざ購入する時に一番に思い出してもらうことで、自社商品の購買を促すためです。
ところが、思い出すきっかけとしては有効ですが、お客様はもっと信頼できる情報源を参考にするようになりました。
つまり、有名店やCMの多い企業を思い浮かべはするが、まず最初に取る行動はネット検索です。

現代の消費者は、企業側から発信される情報を、鵜呑みにしなくなりました。
勿論、レビューは完璧ではありません。中には、不正操作や自画自賛のレビュー、お金をもらって記事を書くブロガー、虚偽の「いいね」といった不正もあります。しかし、ステルスマーケティング、さくらレビュー、盛りすぎコピー・・それらは一時的な効果しかなく、今後はさらに有効な不正対策もされ、消費者にすべて見破られてしまうでしょう。

企業にとってこのようなマーケティングの大変革時代、お客様に対して「何を云うか」ではなく、お客様のために「何を実行しているか」が見られています。
消費者の意思決定の仕方が、商品やサービスの実体験という本質に基づいて行われるようになった今、本当に求めているものを追求し、本物の価値を提供しない限り、お客様から選ばれなくなるでしょう!

現代の消費者は、初めて商品やサービスの「本当の価値」を測る“メジャー”を手に入れる段階に来た、といっても過言ではありません。

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