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最高級の労い

会長のたわごと


ある日、私宛に送られてきた一通の手紙、その文面を要約すると、次のような内容です。

『台風接近中の豪雨の中、ハンドル操作を誤り、路肩の窪みにタイヤを取られ身動きが取れなくなってしまった一人の女性。通りかかる車もありましたが、女性の車を気に留めることもなく、ドンドン通り過ぎていきます。
 車内には、幼い娘さんと生後間もない赤ちゃんを乗せており、一人ではどうにもならず途方に暮れていました。家族やロードサービスを呼ぼうにも、運悪く携帯の電池が切れていたのです。
 そしてまた一台、大型バイクが通り過ぎていきました。しかし、すぐに引き返してきて運転席に「どうかしましたか?」と声を掛けました。
 事情を聞いたバイクの男性は、車の状態を確認し、「私が押しますので、合図を出したらアクセルを踏んで下さい。子供さんの安全確保も忘れずに。」と言って、近くにあった板切れをタイヤの下に敷き、車の後ろにまわりました。男性の掛け声とともにアクセルを踏んだ結果、無事に車は脱出!・・しかし、男性のレインコートは、タイヤが跳ねた泥水でドロドロに汚れていました。
 女性は、お詫びと深い感謝の気持ちから自宅へご案内しようとしましたが、「それより、お子さんを早く休ませてあげてください!」とだけ言い残し、男性はバイクで去って行ったのです。』

 冒頭に「お礼状」と記されていたこの手紙の差出人は、その女性のご主人からでした。
名前も告げず立ち去った男性だったのに・・なぜ私に届いたのでしょうか?
 感謝で一杯だった女性は、泥だらけになったレインコートを脱いだ時、男性のユニフォームの腕にあった、弊社キャラクター「レスQちゃん」のワッペンを見逃さなかったのです。
 その記憶を元に“ゆるキャラグランプリ2016”のウェブサイトを検索し、弊社にたどり着いたと書かれていました。

 そして手紙の結びは、次のような文面でした。
『年端もいかない子供もすっかりファンになったようで「おまわりさんかな?」などと申しておりますが、地域にそんなスタッフを擁する貴社があることを近隣住人として誇りに思います。
 せめてものご恩返しと思い、ゆるキャラGPで貴社「レスQちゃん」を家族全員で応援させて頂きます。』

 社内で確認してみると、確かに弊社レスQ隊のメンバーの一人でした。彼らの仕事は、レスキューの名前が示す通り、ご入居者会員のお困りごとを24時間365日サポートすることです。

 そして、弊社の「レスQ隊心得」の第4項には次のように明記しています。
「感謝は・・満足から生まれる反応の一つですが、人によって様々です。お困りごとを解決したからといって、感謝されることを期待してはなりません。感謝されることが目的ではなく、安心と満足を感じてもらうことが目的です」

 社長の私から労って欲しいとも書かれていましたが、本人にとってこのような丁寧なお手紙こそ“最高の労い”です。私の方こそお礼申し上げます・・本当にありがとうございます。
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