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【想いをつなげる相続対策②】 ~無駄遣いなく贈与するための具体的な活用方法~

2025.02.17

その② 

生命保険やその他の保険との組み合わせが相性の良い生前贈与

~無駄遣いなく贈与するための具体的な活用方法~

 

前回は生前贈与を活用し、親(祖父母)から子・孫に資金を贈与して親(祖父母)の相続対策をするとともに、子や孫に贈与財産の無駄遣いをさせない為の保険の活用についてお話しました。

今回は、実際にどのような保険で活用すれば良いか、具体的な事例をお話したいと思います。

 

■前回のおさらい=無駄遣いが心配

生前贈与をする場合、贈与する親(祖父母)が一番心配なのは、「あげた財産を子どもたちが無駄にするのでは」ということでしょう。贈与税の非課税枠を使って節税対策をする場合、「長期間にコツコツと贈与していく」方法が高い効果を生むという事は以前にもお話ししている通りです。しかし、毎年現金をあげることで、子どもがそれを無駄遣いしたり、また勤労意欲がなくなってしまうのではと不安に思う親(祖父母)も多いのではないでしょうか。このための一つの方策として、贈与した財産で生命保険に加入すれば無駄遣いを防げるという方法を前回お話しました。ではどのような保険の活用方法があるのでしょうか。

 

■活用方法① 親が死亡保険に加入する

最初の保険の契約形態ですが、

契約者:子   保険料を支払う人 ➩ 保険料の原資は親(祖父母)からの贈与

被保険者:親  保険の対象となる人 ➩ 亡くなった場合に保険金が支払われる

受取人 :子  死亡保険金を受け取る人 ➩ 死亡保険の請求をする人

具体的な家族構成でご紹介します。

父親65才、長男30才、孫5才の家族で、長男が契約者で父に保険をかける場合です。

まず長男は40歳まで10年間保険料を支払います。保険期間は終身なので、払い込み終了後も父親の死亡保険は継続します。年間保険料100万円の保険に加入すると、その死亡保険金は約1,000万円となります。もし加入して5年後に父親が亡くなった場合、長男が1,000万円の死亡保険金を受け取れますので、長男家族の将来の為の資金になります。年間の保険料100万円は父からの贈与なので、父の相続財産が減少し相続税対策にもなります。また長男が保険料を支払うので、生命保険控除の対象になります。

この契約形態の注意点は、父親の健康状態によって保険が加入できない場合がある事。また長男が受け取った死亡保険金は一時所得となり、所得税住民税の課税対象となる事です。

 

■活用方法② 子(長男)が死亡保険に加入する

次の保険の契約形態ですが、

契約者:子   保険料を支払う人 ➩ 保険料の原資は親(祖父母)からの贈与

被保険者:子  保険の対象となる人 ➩ 亡くなった場合に保険金が支払われる

受取人 :子の配偶者や子の子(孫) ➩ 死亡保険金を受け取る人

具体的な家族構成でご紹介します。

祖父70才、長男40才、孫10才の家族で、長男が契約者で自分に死亡保険をかける場合です。

まず長男は55歳まで15年間保険料を支払います。保険期間は終身なので、55才以降も死亡保険は継続されます。年間の保険料100万円の保険に加入すると、その死亡保険金は約1,800万円となります。もし加入して5年後に長男が亡くなった場合、孫が約1,800万円の死亡保険金を受け取りますので、まだ15才の孫の将来の生活費や教育資金を残しておくことができます。この時の死亡保険金は長男の相続税の対象となります。また年間の保険料100万円は父からの贈与なので、父の相続財産が減少し、相続税対策にもなります。

15年間で100万円ずつ贈与し、合計1,500万円の贈与をしていきますが、仮に10年後祖父が亡くなると長男への贈与が出来なくなります。そうなれば長男は保険金を払い続けられなくなりますが、その場合は、今までの保険を払済保険に変更したり、保険金額を減額することも出来ます。

父の相続対策をするとともに、長男に万が一があったときは孫の将来の為の保険として、また長男の老後の相続対策として活用することが出来ます。

 

■活用方法③ 子(長男)が変額保険(就労不能・介護保障型)に加入する

次の保険の契約形態ですが、

契約者:子   保険料を支払う人 ➩ 保険料の原資は親(祖父母)からの贈与

被保険者:子  保険の対象となる人 ➩ 亡くなった場合に保険金が支払われる

受取人 :子の配偶者や子の子(孫) ➩ 死亡保険金を受け取る人

変額保険は、保険料を債券などの投資信託で運用し、運用実績に応じて保険金や解約返戻金が変動する生命保険です。子の老後の資産形成として保険を通した投資信託による運用が可能です。

また解約返戻金を使ってマンションの大規模修繕費を実施したり、将来の自分の退職金、個人年金として準備することが出来ます。

ただし変額保険は運用の実績に対して保険金や解約返戻金が変動します。したがって債券の下落や為替の変動などで、受け取れる保険金の額が支払った保険料より少なくなるリスクがあります。変額保険に加入する場合は、事前に十分にリスクを検討しておく必要があります。

 

いずれにしても、生前贈与と保険はうまく活用すると大きな効果を発揮します。生命保険を使った生前贈与について詳しくお知りになりたい方は、お気軽にお問合せください。

 

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