■貯水槽の仕組みと種類
貯水槽とは、マンションや学校といった大きな建物の敷地内に設置される、水を貯めておくための設備のことです。
上水道本管からの給水圧の力では、一定の建物の高さまでしか水を送る事ができません。このため、貯水槽の中に十分な量の水を貯めておき、加圧ポンプや高い位置からの落差圧の力でそれぞれのお部屋に給水する必要があるのです。
貯水槽にはさまざまなタイプがあります。主に1階部分に設置される「受水槽」や、屋上などの高い位置で水を貯める「高置水槽」などです。タンクの材質にはFRP、ステンレスなどがあり、地下に埋設するコンクリート製の地下式受水槽などもあります。
松山市の場合、2階までの建物では直接配水管の水圧で給水する直結給水方式が原則とされていますが、3階以上に給水する場合は、すべて受水槽方式(貯水槽方式)となっています。
■貯水槽の管理は設置者の義務です
貯水槽では、次のような管理をする必要があります(松山市ホームページより)。
①水槽の清掃 1年以内ごとに1回、定期的に受水槽・高架水槽などを清掃しましょう。
②水槽の点検 水槽の亀裂の有無や内部の状況、配管の状態などを日常的に点検し、汚染の可能性がないようにしましょう。
③危険防止措置 点検で不備な箇所があった場合は修理等を行いましょう。
④定期の水質検査 1年以内ごとに1回以上、水質検査及び管理状況に関する検査を受けましょう。
⑤水質異常時の検査 水の色、濁り、臭い、味などに異常があった場合には、臨時の水質検査を受けましょう。
⑥給水停止と利用者への周知 供給する水が人の健康を害するおそれがあることを知ったときは、給水を停止して利用者に周知しましょう。
■清掃しないと…
何年も貯水槽清掃をしていないと受水槽内部に水垢や沈殿物が溜まる場合がございます。貯水槽の内部に汚れが溜まると、お部屋の水栓から濁った水が出たり、異臭が感じられたりすることがあります。それぞれのお部屋に届けられるお水は、入居者様が直接口にする飲料水だからこそ、しっかりと貯水槽清掃及び保守点検を行い、衛生管理を維持していくことが必要です。
弊社の管理物件では、毎年1回、定期建物巡回により受水槽内部の確認等を実施しております。槽内の汚れや給水設備の不具合等を確認したときには、専門技術者による改善提案のお知らせ(御見積書)をお送りしております。なお、弊社直営の作業部門では「貯水槽清掃」なども比較的お安い金額にて承っております。ご所有物件の給水設備等についてご不明な点がございましたら、日本エイジェントメンテナンス課(TEL089-996-6650)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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