新しい年を迎え、新入学生さんの部屋探しもこれから本格的にスタートする時期となりました。いわゆる不動産賃貸業界にとっての繁忙期が始まります。
近年、日本の人口が少しずつ減少している中でも、新築物件は毎年増え続けているなど、賃貸住宅市場を取り巻く環境は年々厳しいものとなってきています。裏を返せば、お客様にとっては選択できる物件が多すぎて、いかに物件を絞っていくのかが一つの課題となっている状況です。多くのお客様がスマホやパソコンなどインターネットで部屋探しをされる中、どのようにして物件を絞っているのでしょうか?
■【学生版】物件選びの3つのポイント
一般的に、学生さん(親御さん)が部屋を探す時は下記の3つのポイントを決めて検索します。
《物件選びのポイント》
①エリア
学校からの通学時間や治安面などを考慮して、住みたい物件のエリア(場所)を選びます。
②家賃
支払い可能な家賃を考えて、家賃帯を選びます。
③希望設備
お部屋選びをする上で外せない、希望設備を選びます。
上記3点が学生さん(親御さん)がお部屋さがしをする際にまず決めるポイントです。これをベースに物件を絞り込んでいくので、学生さんに選ばれるにはまずこのポイントを押さえておくことが大切です。
まず1つ目の「エリア(場所)」について考えてみましょう。物件の場所を変えることはできませんので、学生さんに人気のエリア以外の場合は、社会人にターゲットを変えるなどの工夫が必要です。2つ目の「家賃」については、当然高すぎても選ばれにくいのですが、下げればいいというものでもなく、お部屋の状態にあった適正な家賃の見極めが重要になります。そして、3つめの「希望設備」について、今回はこの「希望設備」に注目して紹介していきます。
■絶対に外せない!学生さんに人気の設備
まず、学生さん(親御さん)に人気の設備ベスト3を紹介します。
《学生さんに人気の設備》
①風呂トイレ別
②TVモニターフォン
③インターネット無料
学生さんが部屋を選ぶ時、まずは、この3つの条件を入力して物件の絞り込みをされることが多いようです。しかし、この条件だけだとまだまだたくさん物件が出てきますので、もう少し条件を増やして絞り込みます。
次に人気の設備と言えば、「オートロック」と「室内洗濯機置き場」です。ただし、学生を対象とした物件でオートロック付きとなると数が少ないのに加えて、どうしても家賃が高くなる傾向にあります。このため、「オートロック」は予算重視の学生様にとっては選びにくい設備となります。
そこで注目されるのが「屋内洗濯機置き場」です。「オートロック」を後付けするのは難しいですが、洗濯機置き場は室内に移設が可能ですので、ベランダに洗濯機置き場がある物件の場合は、リフォームの際に室内に移設すると学生さんに選ばれる可能性が高くなります。
■洗濯機置き場を屋内に移設するには
それでは、室内に「洗濯機置き場」を設置する場合に、どのような工事が必要となるのでしょうか?
キッチン部から水を分岐して設置する場合の工事内容は下記の通りです。
《洗濯機置き場室内移設工事内容》
1.洗濯パン(床上配管タイプ)
2.流しワンレバー(分岐水栓付き)
3.取付費
4.排水工事
5.流し台脱着
6.電源工事(コンセント増設)
移設費用については、過去の施工例から試算して、約12~15万が目安となっています。
学生物件では「屋内洗濯機置き場」を条件に追加することが空室対策として有効です。まだ洗濯機置き場がベランダにあるという物件は、室内への移設を検討されることをお勧めいたします。
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