店舗・オフィス専門の 「繁盛店物語」では様々な業種の方のテナント探しのお手伝いをさせていただいています。今回は、繁盛店物語でこの1年間、問合せ・契約の多かった業種や物件について振り返ってみたいと思います。
■テナントの問合せ・契約の多い業種ランキング
テナントを探しているお客様で、ここ1年間に問合せ・契約の多かった業種ランキングは下記の通りです。
・第1位 事務所
・第2位 飲食店
・第3位 美容関係
もっとも多かった業種は「事務所」案件で、大小合わせて年間で40件の契約がありました。コロナ禍の影響で、テレワークをする従業員が増えたことにより、必要最低限の広さがあればよいとスペースを縮小して移転するケースや2~3人規模の営業所の開設など、20坪以下の案件が7割を占めています。
次いで多かったのが「飲食店」で、これには、バーやテイクアウトの店舗も含みます。飲食関係で特徴的だったのは、店舗を閉められる方が引継ぎでやりたいという方を見つけてくるケースで、飲食店の契約の中で4割程度ありました。
続いては、美容エステや脱毛サロン、プライベートジムなどの「美容関連」。これらの業種は、銀天街や大街道周辺の中心部に多い傾向です。以降は、美容室、物販店、スクール、サービス関係の店舗の順に続きますが、年間での店舗案件は49件となっています。
■新規出店には、「補助金活用」や「業態変化」などの特徴も
店舗系の新規出店では、コロナ禍の影響を受ける中小企業の事業再構築の支援を目的とした補助金を利用して新たな業態にチャレンジする事業主の方や、テイクアウトが主体の飲食店や物販店でも、店頭販売の他にネット販売もしているため、「店舗は決して目立つ場所でもなくて良い」など、お探しの状況や条件も変わってきていると感じます。
■希望条件は、「坪数20坪以下」「賃料20万円以下」が過半数!
テナント出店時に希望される「坪数」や「賃料」に注目してみると、「20坪以下」が6割を占めています。40坪以上のものは、写真スタジオで1件の成約がありましたが、他は全て事務所関係でした。事務所単体もありますが、事務所に倉庫や展示場、コールセンターなどプラスの用途を併せ、効率的に業務が行えるように、広い場所に移転されているケースも見られます。
また、賃料も坪数に比例するように、「20万円以下」が7割を占めています。坪数の広い店舗物件が動き出すには、もう少し時間がかかるのかもしれません。
■テナントを分割して募集開始した、オーナー様の事例
広いテナントでなかなか入居者が決まらない場合は、分割して募集開始してみるという方法もあります。
先日、とある物件のオーナーより「現在募集しているテナントの坪数を40坪から15坪に変更して募集してほしい」との連絡がありました。お話しを聞いてみると、募集していた40坪のテナントの25坪分を知り合いに貸すことにしたので、残りの15坪分の募集に切り替えたいとのことでした。
もともとワンフロアの店舗を分割するとなると、電気の切り分けやトイレやキッチンなど水回りなど、調整が必要になることが出てきますが、単純に紹介機会でいえば15坪の方が増えそうです。
広い物件はなかなか借り手が付かなくなってきているので、今回のオーナー様のように「分割して募集する」など、需要の多い条件に対応できないか考えてみるのも良いかもしれません。
テナント物件の募集については、日本エイジェント 繁盛店物語(TEL089-993-8500)まで、お気軽にお問合せください。
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