■秋の繁忙期(9月~10月)のお困りごと入電状況
今年はコロナ禍で、法人様の異動も減少傾向にあるのか、9月の入居に伴うお困りごと件数は、通常月とあまり変わりませんでした。ただ、10月に入ってからは、少し増えてきてるように感じます。お困りごとも「設備不良」などについては、修理・交換して解決することがほとんどですが、対応に困るのは「臭い」など、感覚的なお困りごとです。個人差はありますがお部屋を決めるにあたり、「臭い」は大きなデメリットになりますので、春の本格的なお部屋探しの時期を前に、対策できることはしておきたいものです。
■空室の臭いの原因
空室で発生する臭いの多くは「トイレ」「台所」「浴室」などの排水管から上がってくる下水の臭いです。排水管からの臭いの原因としては、排水管の「防臭キャップ外れ」や「防臭テープ切れ」「排水トラップの中の防臭パッキンの劣化や消失」などの防臭処理不良が挙げられます。また、長期空室によるトイレや各排水トラップなどの封水切れなども原因となっており、排水臭が部屋に付いてしまうと、掃除をしてもなかなか取ることができません。臭いが発生しないように、退去したお部屋の排水管をチェックして防臭処理を施したり、封水が切れないようにラップやシールなどを使って排水口を塞いでおくことをお勧めします。
■臭いがしたら、腐食にも注意
排水管から臭いが上がってくるという事は、一緒に湿気も上がってきています。特に流し台や洗面台の排水管のすき間から湿気が上がると、収納の底板を腐食させる事になり、酷い場合はカビが発生してしまい、設備の寿命も短くなってしまいます。この場合は排水管を立ち上げて防臭処理をする事により、底板の腐食を防ぐことができますので、確実に対策をしておくようにしましょう。
「臭い」に関するトラブルや入居者からの要望は年々増えてきています。それだけ入居者の関心が高い「臭い」については、当然お部屋探しをする際の判断の中の一つにもなっていることは間違いありません。ご入居者様に快適な新生活をスタートしていただくため、また、お部屋を決める時の障害とならないためにも、「空室の臭い対策」の実施をお願いいたします。
「お部屋の臭い対策」「水回り調査」等のご相談は、日本エイジェント レスQセンター(TEL089-909-6735)にて承りますので、お気軽にご相談下さい。
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