■大雨による漏水事故の原因は?
賃貸マンションでは、様々なお困りごとが発生します。今回は、梅雨の時期に増える、大雨による漏水事故についてお話しします。
大雨による漏水の原因としては、次の3つが挙げられます。
①屋根や屋上の亀裂や防水シートの破損による漏水
②外壁の亀裂、窓枠の防水シールの経年劣化による浸水
③屋上の排水口、ベランダの排水口の詰まりによって起こるオーバーフローによる漏水
①と②については、目視点検やドローンによる現認調査、専門業者により事前調査が必要です。③については、今すぐにできる対策がありますのでその対策を見ていきましょう。
■屋上・空室のベランダの「排水口の点検」
落ち葉やゴミ・粉塵などが風によって舞い上がり、雨が降ることで排水口周辺に集まってきます。その状態が続くと最終的に排水口を塞ぎ、そこに大雨が降ると排水できずに室内に漏水します。特に空室ついては、隣室から洗濯物が飛んで落ちていたり、履物が流されてきたことにより、排水口が塞がれていることあります。梅雨に入る前に空室のベランダを点検、清掃しておくことで、漏水事故を防ぐことが出来ます。
■入居中の部屋の対策
次に、賃貸マンションでは、必ずしも一戸のベランダに一つの排水口があるとは限りません。隣り合わせた複数の部屋で、一つの排水口を共有しているケースもあります。またベランダについて、構造上は共用部分であるものの入居者が専用使用していますので、点検とは言え無断で立ち入ることは出来ません。そのため入居者ご自身に点検・清掃していただく必要があります。えひめレスQセンターでは、「ベランダ排水口の点検清掃のお願い」という文書を定期的・継続的に通知し、注意喚起しています。特に単身用のマンションでは、ベランダには全く出ないという入居者もいらっしゃいます。空室の点検とともに、入居者にもベランダを確認してもらうことが大切です。
■その他にも事前に準備しておきたいこと
敷地内に庭木や樹木がある場合、その剪定も事前にしておきたい準備です。庭木や樹木が管理・剪定されていないと、害虫の発生原因にもなります。また強風によって枝葉が折れ、エントランスのアプローチや駐車場の排水口を塞ぐ場合があります。この場合には、エントランスやエレベーターホールが浸水したりします。庭木・樹木の管理も今しておきたい準備です。
梅雨時期の対策として、建物の点検や入居者への対応などの相談を承っております。ご相談は、日本エイジェント・えひめレスQセンター(TEL089-909-6735)までお気軽にご連絡ください。
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