今年も賃貸の繁忙期がやってまいりました。昨年5月8日に新型コロナウイルスが5類に移行したこともあり、『アフターコロナ』最初の繁忙期と言えるかもしれません。コロナ前とコロナ後で、お部屋探しがどう変わるかが見える繁忙期になりそうですね。今年の繁忙期の予測と傾向についてご紹介します。
■「オフィス出社≒都心回帰」の本格化で活況と予想
お部屋探しに「都心回帰」の流れが加速しています。
背景には正社員の出社率の増加=テレワーク率の低下があります。
2023年7月、とある市場調査会社の調べでは、正社員のテレワーク率が22.2%とこの3年間で最低水準になっています。大企業も含めた多くの会社が出社割合を高めているようで、私が毎日会社まで通勤している電車も、コロナ禍真っただ中と比べて、混雑度合いが増しているのを感じます。
コロナ禍では東京から人が出ていく動きが加速し、2021年には初めて『転出超過』にまでなりましたが、これは一時的なもので、恐らく今後しばらく起こることは無いでしょう。
2024年の繁忙期は、本格的な「都心回帰」と「転勤・異動の増加」により、お部屋探し需要は高まると予想しています。そうなってほしいという期待も込めて！
■これからの賃貸物件のメインターゲット『Z世代』
1990年代中頃から2000年代終盤までに生まれた『Z世代』が、今後の賃貸業界のメイン顧客になる世代です。Z世代だからと言って全員が同じ思想・行動と考えるのは乱暴ですが、世代特有の『傾向や特徴』は存在します。我々不動産会社は、この傾向と特徴を捉えた上で、適切なアプローチが必要であると言えます。
子供の頃からデジタルに触れる機会が多い、いわゆるデジタルネイティブと言われるZ世代が情報収集に活用しているのは『動画』と『SNS』と言われています。文字ではなく動画、webサイトではなくSNSで情報収集をする割合が高く、動画の『ながら視聴』『倍速視聴』に表れるタイムパフォーマンス重視の傾向にも『動画』と『SNS』はマッチするようです。
実際にここ最近、YouTubeやInstagramで物件情報を動画配信している不動産会社は増えています。現地で室内を移動しながら動画を撮影し、音楽をつけ、1分程度のコンパクトな内容に編集した物件情報動画は、タイムパフォーマンスを重視するZ世代に適した広告ツールであると言えます。
ユーザーとしては疑似内覧をしているようなもので、ポータルサイトに掲載されている写真ではイメージしにくい、室内の設備や広さも伝わりやすいことも人気の理由の１つです。
■お部屋探しの多様化と私たちが大切にしたいこと
お部屋探しの方法はポータルサイトだけではなく、アプリ、SNS・動画など多様化しています。不動産業務のＤＸ化、ペーパーレス化もどんどん進んでいます。そういったトレンドや、変化に常にアンテナを張り、時代に合ったサービスを提供することはもちろん重要なことです。
その一方で、どれだけ効率化・自動化が進んでも、おもてなしの心や、お客様に寄り添う接客など、人間味のある接客サービスを追求することは忘れてはいけないと思っています。
日本エイジェントのパーパス「 感動を生み、価値を生み、物語を生み出す」、そして「不動産業界のグローバル化促進」を目指して、今年も元気に営業してまいります。
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