更新日:2024年2月23日
長年空室だった物件にやっと入居希望者が現れ入居した!そう喜んでいる矢先に不動産オーナー様が直面する問題の一つが、入居直後のトラブルです。
お客様からいただくお困りごとの内容は様々ですが、設備の不具合については、修理・交換して解決します。しかし、対応に困るのは「臭い」など、感覚的なお困りごとです。
そしてその中でも多いお困りごとは「下水の匂いが上がってくる」です。
個人差はありますが、やはり「臭い」は大きなデメリットですし、ご入居早々にトラブルとなるケースも多いです。もちろん内見時にも「臭い」をきっかけに部屋の申し込みをしない人も多いでしょう。
空室対策・トラブル防止のためにも、事前に対策できることはしておきましょう。
■「下水の匂いが上がってくる」原因とその対策方法
空室物件で「下水の匂いが上がってくる」現象は、不動産オーナーにとって避けて通れない問題の一つです。この問題には複数の原因があり、それぞれに適した対策が必要です。
1.排水管の防臭キャップの外れや破損
排水管の出口には通常、下水の匂いが室内に逆流するのを防ぐための防臭キャップが装着されています。このキャップが外れたり、破損していると、下水の匂いが直接室内に上がってきてしまいます。
対策方法: 定期的な点検で防臭キャップの状態を確認し、外れている場合や破損している場合は速やかに修理または交換を行います。
2.排水トラップの封水切れ
排水トラップは、水を溜めることで下水の匂いが室内に逆流するのを防ぐ機能を持っています。しかし、長期間使用されていない空室では、この水が蒸発してしまい、封水切れが発生し、匂いの逆流を防げなくなります。
対策方法: 定期的に水を排水トラップに流し、封水切れを防ぎます。また、長期間空室が続く場合は、封水を保持するための特別な液体を使用することも一つの方法です。
3.排水トラップ内の防臭パッキンの劣化
排水トラップ内には、匂いの逆流を防ぐための防臭パッキンがありますが、時間の経過とともに劣化してその機能を失います。
対策方法: 定期的なメンテナンス時に防臭パッキンの状態をチェックし、必要に応じて交換を行います。
4.排水管の詰まりや汚れ
排水管内の汚れや詰まりも、下水の匂いが室内に逆流する原因となります。特に、長期間の使用がない空室では、汚れが溜まりやすくなります。
対策方法: 定期的な清掃とメンテナンスで排水管内の汚れを除去し、詰まりを防ぎます。必要に応じて専門業者による高圧洗浄を検討することも効果的です。
これらの対策を実施することで、「下水の匂いが上がってくる」問題を大幅に軽減し、空室物件の魅力を維持し、新たな入居者を迎え入れる準備を整えることができます。不動産オーナー様は、これらの点に注意し、入居者が快適に過ごせる居住環境の提供を心がけてください。
■臭い対策の重要性
「下水の匂いが上がってくる」問題は、物件の価値を下げるだけでなく、新しい入居者の獲得を阻害する大きな要因です。
特に、湿気が排水管から上がってくることで、キッチンや洗面台の収納底板が腐食し、最悪の場合、カビの発生にも繋がります。排水管の防臭処理を行うことで、これらの問題を効果的に防ぐことが可能です。多少の費用や手間を伴いますが、排水管のメンテナンスや防臭処理を行うことは、コストパフォーマンスに優れた空室対策と言えるでしょう。
不動産オーナー様にとって、「下水の匂いが上がってくる」という問題は、入居者満足度の低下や物件の評価減を招く可能性があります。空室物件のメンテナンスとして臭い対策に取り組むことで、物件の魅力を高め、より多くの入居者に選ばれる物件を目指しましょう。
少しの手間が、長期的な物件価値の向上に繋がります。一緒に、入居者に愛される物件作りに取り組んでいきましょう。
不動産オーナー様の「お部屋の臭い対策」「水回り調査」等のご相談は、
日本エイジェント レスQセンター(TEL089-909-6735)にて承りますので、お気軽にご相談下さい。
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